富士勝山スズ竹細工


 甲斐国志(文化11年(1814年)に完成)巻之百二十三に「篠(スズ)、富士の北麓ニ叢生 スルヲ、本栖、精進西湖諸村ノ里人苅リテ河内領、郡内領ニ担販ス箕(ミ)、笊籬(イザル)、魚 籃(ビク)ヲ造ル具ナリ」とあり、それ以前に富士山から主材となるスズ竹を採取して、笊籬を作っていたことがうかがえます。
 以来、現在に至るまで原料から技法に至るまで作り手に受け継がれてきています。
 主材となるスズ竹は、富士山2号目付近に自生しており、しなやかで香りが良いところが特徴とされています。
 細かい目で編んだザルは繊細でありながらも、とてもしっかりしており、実用品としてばかりではなく、インテリア性の高い製品としても好評を得ています。




山梨県工業技術センター

富士河口湖町勝山スズ竹伝統工芸センター



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